カテゴリ:カンボジアのお祭り



カンボジア仏教の伝統儀式「ボンボッネアック(得度式)」
カンボジアで僧侶になるには、クメール仏教の伝統儀式である「ボンボッネアック(得度式)」などを行います。出家はカンボジア人の伝統文化として受け継がれており、親孝行になるという考え方もあります。 カンボジアでは、仏教を信仰する国民の約95%がおり、仏教は社会、文化、政治に広範な影響を及ぼしています。カンボジアには4000以上のお寺があり、カンボジア正月(4月中旬)はじめ、様々な仏教関連行事が存在します。

カンボジア カテンのお祭り
カンボジアのカテン祭りは、ボン・カタンとも呼ばれ、雨安居が明けた10月半ばから11月半ば頃に行われる仏教の儀礼です。僧侶の身の回り品を寄進する祭礼で、お寺を舞台に開催されます。 カテン祭りの様子は次のとおりです。 ・境内には遊園地のような乗り物や、映画を観る大きなスクリーンが登場します。 ・出店もたくさんあるので、村の大きなお祭りといった様相になります。 ・前日には、おめかしをした若者がたくさん集まり、夜中まで映画を見たり、ダーツの風船割りで景品を当てたりして楽しみます。 ・本番の儀礼(僧侶への寄進)が始まる頃には、出店もすっかり片づけに入ります。 カンボジアには、他にも次のようなお祭りがあります。

カンボジアの「水祭り」(ボン・オム・トゥーク)2024年11月14日から16日
カンボジアの「水祭り」(ボン・オム・トゥーク)は、カンボジア最大の伝統的な祭りで、毎年11月に開催され、特にプノンペンを中心としたメコン川沿いの地域で盛大に祝われます。この祭りは、雨季から乾季へと季節が移り変わる時期に合わせて行われ、豊かな自然の恵みに感謝することを目的としています。 水祭りの起源にはいくつかの説がありますが、最も広く知られているのは、カンボジア王朝時代に水軍の力を示すために行われたボートレースに由来するという説です。特に、16世紀のカンボジア王国時代に、王国の繁栄を象徴する儀式として行われ、後に水祭りとして定着したとされています。また、もう一つの説では、12世紀にチャンパ王国の侵攻を防いだジャヤーヴァルマン7世とクメール王朝の繁栄を讃える儀式がそのルーツだとするものです。